SaaS導入事例10選!スタートアップの業務効率化特集【株式会社Hajimari】

「Salesforce」「G Suit」「ATLASSIAN製品」など、ビジネスで普及が進んでいる。導入効果よりも「SaaS」という名前が先行してしまい、実際にSaaSで何ができるのか明確にわかっていない方も多いかもしれません。

特に、会社の規模や業種に合わせて適したツール選択をできている会社は少ないと思います。今回は、人材業界の成長注目企業である株式会社Hajimariさんにご協力頂き、お話しを伺いました。実際の使い方や、利点、変化事項など詳しくインタビューしました。

目次

会社情報

IT起業家・フリーランスと成長企業のマッチングプラットフォーム「ITPRO PARTNERS」を中心に、新卒向け就職支援イベント事業の「intee事業」や、スタートアップマッチング支援事業の「PIECE事業」、中途キャリア形成プラットフォーム事業の「Graspy事業」など幅広い人材紹介事業を展開する株式会社Hajimari。

社員数は48名と少数でありながらたくさんの事業を展開しています。そんな注目の成長企業である株式会社Hajimariさんが行っているDX化をインタビューしていきます。

インタビュー者:執行役員CTO 柳澤雄也様

私の業務ですが、社内では自社サービスの技術に関わること全般、あと社外案件の技術サポートなどを行なっています。私自身がプログラムコードを書くこともあります。

社内の技術的な判断や導入は各事業部のエンジニアリーダーに権限を持ってもらい、私の許可がなければ新しい技術導入や取り組みができないという体制ではありません。

ある程度の方針を決めたり、何か問題が発生した時のフォロー、責任をとることが私の仕事です。

企業にとってSaaSを導入することは、業務の効率化、コストダウンに直結するものです。しかし、ツール選択の仕方がいまいちよくわからないという声を聴きます。

そこで、実際に企業が使っているSaaSについてインタビューを実施し、具体的な参考事例をご紹介していきます。

早速、Hajimariさんが実際に行っている業務効率化方法や、SaaSの使用方法、どのようなサービスと連携して使用しているかなど、詳しく見ていきます。

コミュニケーションや、来客通知を一元管理(Slack)

導入背景

当時僕らスタートアップで始めた時はコミュニケーションツールがfacebookメッセージだったんですね。facebookメッセージだと、どんどんメッセージ流れていってしまうのと、すごく過去の履歴を遡るのが大変だったので、何かチャットツール入れようという時にいろんなところで試しました。

当時skypeとかそういうものもあったんですけど、たまたま僕らと同じスタートアップでSlackっていうサービスがすごく使われている。というのを聞いて試しに使い始めたら、ブラウザでも見れるしアプリケーションとしてもあるので、すごく使いやすかったため、今も使い続けてるって感じです。

使用方法・他サービス連携

完全に社内のコミュニケーションツールとしてはメインはslackになっています。使用方法としては、例えばGitHubを使ってるんですけれども、そこにコミットされたタイミングで通知が出るようにしています。

あとは、サーバーのエラーログチャンネルを作っていて、何かエラーのログが測れた際に通知がくるようなチャンネルを作っています。また、社内でお客さんが来た時に通知がくるような仕組みを導入していて、それもslackに通知させるようにしています。

課題達成

達成された課題で言えば過去の履歴を探しやすくなった。以前使っていたものよりも。あとはいろんなサービスと連携できるので、例えば、エラー通知が来たりとか、アラート飛ばしたりとか、お客さんが来たときの通知などがSlackで一元管理できるので、そういったところはすごく便利だなと思っています。

良かった点

遠隔のコミュニケーションでも別にストレスなくできるようになった点。

悪かった点

改善できる余地はあると思うけれど、チャンネルめちゃくちゃ多くなりすぎちゃっていて、とりあえず入れとけ俺みたいな感じがすごくいっぱいあって(笑)ちょっと管理しずらくなってしまった所は改善点。

文章管理やカレンダー管理の工数を削減(G Suit)

導入背景

当時、シスアド(システム管理者)みたいな人は車内にいなかったので、僕一人しかエンジニアがいなかったんですね。

だから、サーバー側はどうしようかなみたいなところとか、メールサーバーホスティングするのどうしようかなとか、色々な用意しなきゃいけない物があったんですけれど、人数少ない中でそこばっかりやってるわけにもいかなかったので、サービス使おうと検討した結果、googleがいいんじゃないかというところでそれを選択しました。

例えば、メールのホスティングだとか、スケジュール管理、ドキュメント管理などが一元管理できるので、一アカウントで全部使えるのですごくいいなと思って使い始めました。

使用方法・他サービス連携

スケジュールは全員googleアカウントで作って、スケジュール管理はgoogleカレンダー使っています。

なので僕が僕だけのスケジュールを入れるだけでなく、僕のスケジュールを他の人が入れたりとか、そういうような使い方をしているって感じですね。メールのホスティングも、Gmailを使っていて、ウェブブラウザでもできるので、インターネット繋がっていればメールチェックできるのが便利かなと思っています。

課題達成

今まで気にしていたことをG Suitを導入して、気にしなくて良くなったこと。

良かった点

G Suitがなければできなかった作業が、そこに工数を割かないで良くなったこと。

他のことに注力できる時間を作れたっていうのは、メリットとしてあると思います。

悪かった点

6年間使っていて、一度も落ちたことが無いので特にないです。

ソースをレビューする文化が生まれ良い方向へ(GitHub)

導入背景

GitHubを僕らが使い始めたのは、2015年ぐらいからなんですけど、その前はsubversionとかを使ってました。

複数の人でプログラムソースを開発する時にもそれまでの既存のサービスでは、やりにくかった部分があり、Githubを導入しました。

使用方法・他サービス連携

プログラムソースはほとんどGitで管理しています。

他サービスとの連携は、slackとサークルCIと連携したりとか、あとはそのAWSのサービスと連携して自動デプロイと言って、本番環境とかステージング環境へのリリースを自動化しているところですね。

課題達成

プログラムソースの管理が楽になり、プログラムをレビューする文化が生まれたこと。

良かった点

それまでプログラムソースをレビューする文化があまりなかったんですけど、Git導入することによってペアプログラミングしたりとかして、プログラムソースをレビューした後にマージする文化が作れたことは良かった点かなと思います。

悪かった点

今のところ特にないです。ただ心配してる点では、僕らが申し込んだ時は2015年で、今の料金形態と違うのが心配です。今は1アカウントごとに料金がかかるので、今切り替わってしまうと結構な料金になってしまうのではないかと心配です。

サービスリリースの工数を削減(AWS)

導入背景

自社サーバーを置いてオンプレで管理するっていうのは結構手間もかかるのと、一つのサービスをリリースするまでに結構時間がかかってしまうので、AWSでそういうところの工数削減したいと思ったのが背景です。

使用方法・他サービス連携

ほとんどサービスをリリースする時とかはAWSで作っています。

課題達成

サービスリリースまでの工数・コストが安くなって、よかった。保守が、管理画面とか使いやすいのですごく楽だなと思っています。

良かった点

サービスリリースの工数・コストが削減され、保守も楽になった点。

悪かった点

本当にピンポイントになってしまうんですけど、去年一回、今年一回AWS落ちていて、僕は復旧できると思ったんですよね。

でも去年の起きたことでいえば、物理的に破損してしまって復旧できないとAWS側に言われて、復旧できなかったことがあったというのは悪かった点です。

サービスの決済処理を簡単に導入(PAY.JP、Stripe)

導入背景

PAY.JPは、サービスリリース時に友人が使っていたため。Stripeは、サブスクリプション型のサービスを作った時に使用しました。PAY.JPのインターフェースがあまり使い勝手が良くなく、Stripeを試してみたいと思い使い始めたのが背景です。

使用方法・他サービス連携

Webサービスの決済機能として使用していた。

課題達成

サービスリリースするためのオンライン決済の実現ができた点。Stripeは、カード決済の仕組みを作るときに、APIで簡単にサービスリリースまですることができたこと。

良かった点

PAY.JPは、スタートアップ企業は2年間料金が安かった。Stripeは、実装が簡単だった。

悪かった点

PAY.JPは、当時使用していたときの管理画面が使いづらかった点。Stripeは、ドキュメントが英語しかなかった点。

エンジニア以外とのコミュニケーションが活発に(Figma)

導入背景

figmaを使う前はAdobe XDを使用していたが、figmaだとwebブラウザ上でアカウント作ってコメントしたりとかしやすいので、いちいちXDで無くてもいいので、使い始めた感じです。

使用方法・他サービス連携

使用方法は完全にワイヤーフレームを作る際に使用しています。場合によっては、そのままデザイン環境もfigmaで作ることもあります。

課題達成

Figmaだとエンジニアじゃなくてもアカウント作ればコメント付けられるので気軽に共有できるようになったこと。

良かった点

エンジニアでなくてもWebブラウザ上でコメントを付けられるようになったことと、いちいちXDでなくていい点。

悪かった点

今のところ特に感じてないです。

チケット管理で開発スピードが変化(Jira、Backlog)

導入背景

Jiraは、何かチケット管理できるようなツールを導入しようと思っていたところに、候補としてbacklogとJiraがあったんですけど、最初Atlassianのサービス使ってみたいなと思って使い始めました。

backlogじゃない方を選んだ理由は特になく、僕の興味です。

Backlogを導入した理由は、Jiraでも良かったんですけど、ヌーラボさんと仲良くさせて頂く機会があってサービス乗り換えたって感じです。

使用方法・他サービス連携

Jiraは以前使用していたのですが、完全に今は使わなくなりました。backlogに完全に移行してます。

Backlogの利用はすべての事業部でプロジェクトを立てていて、スクラム開発っていうやり方をしているんですけれど、スクラム開発をやるにあたってスクラム会議っていうのがあるのですが基本的にBacklogのチケットベースでストーリーポイント立てて、話をするっていうところなので、そういった使い方をしてるっていうところですね。

課題達成

課題はそれまで、スプレッドシートとかでばーっと管理していたんですけれど、課題が多くなるにつれてエクセル管理も限界が来たりとか、やり取りの時系列が見れないことがありました。

まとめ方によるのかもしれないですけれど、そういったところはあんまり見てないのかなという壁にぶつかって、チケットの履歴見ればやり取りをさかのぼることができるので、そういった点は良かったかなと思っています。

良かった点

管理がしやすくなった点とやり取りが時系列で見れるようになった点。また、エンジニア以外の人がチケット切って、課題やタスクを立てられるようになったっていうのが、良かったかなと思います。

悪かった点

両者、悪かった点は特に感じてないです。

数値分析が可能になり、PDCAの質が向上(GoogleAnalytics)

導入背景

何人ぐらいが見ているのかわからなかったことを分かるようにしたいと思い、導入しました。

使用方法

全てのサイトに全部アクセス分析ツールとして使用しています。

課題達成

サイト改善とかサービス改善するときのPDCA回す際に、ある程度google analyticsの数値を見て話ができるようになったっていうのは良かったこと。なんとなく予想とかで何かを決めていくのではなく、ある程度数字に基づいて今後の方針決めていくときの指標になるものが出来たということです。

良かった点

PDCAを回す際に、なんとなくでなくある程度数字に基づいて今後の方針が立てられるようになった点。

悪かった点

特にないですね。

他の事業部と横の連携ができるようになった(Salesforce)

導入背景

元々、kintone使ってたんですけれど、kintoneの導入は、ある程度サービスが立ち上がってから導入したものなので、社内の事業部間連携っていうのがあんまりできてない状態だったんですね。ある事業部はkintoneにめっちゃ登録してるけど、もう1つの事業部は全然使っていない状況があったんですね。そういった横の連携をできるように、そのタイミングでsalesforceを使い始めたという形です。

使用方法

使用方法としては、全ての事業部が企業さんと打ち合わせさせていただく機会があれば、情報をSalesforceの履歴として残すことは全事業部で統一してやるようにしています。他サービスとの連携はまだちょっと使い始めたばっかりでないですが、salesforceのカスタマイズは今結構行っている状態で、それを社内でエンジニアが一人張り付いて行ってるって感じです。

課題達成

課題達成はこれから見えてくることに期待してるって感じですかね。ただ、他の事業部の人達の履歴っていうのも意識して見れるようになったので、今効果として出始めてきているところなのかなと思います。

良かった点

たぶんこれから出てきてくれると思うんですけれども、横の事業部間の連携が取れるようになったっていうことですかね。

悪かった点

ちょっと予想していたよりも金額が高いこと。

請求書・見積書の管理コストや工数を大幅削減(Misoca)

導入背景

受託開発もちょっとやってるんですけれど、請求書とか見積書とか全部エクセルとかで作っていて、毎回送っていたんですね。そこを改善・管理するために導入しました。

使用方法

元々弥生を使っていたんですけど、今は使っていなくて、弥生との連携はしていました。使用場面としては、受託を受ける時の見積もりを出したりとか、請求書や、納品書を出すときとかそういう時に使ってます。

課題達成

元々エクセルや、ワードとかで作ってた請求書見積書がオンライン上で完結できるようになって、すごく管理コストも減ったしそれを作る工数とかも減ったこと。

良かった点

今まで送っていたものをMisocaで管理することによって、工数を削減できたことは良かったこと。

悪かった点

特にまだないです。

SaaS導入のポイントと注意点

目的を明確にすること

Hajimariさんが導入されているSaaSはすべて、しっかりとした導入背景がありました。

SaaSはとても便利なサービスですが、利用する目的を明確にしないで導入をすると痛い目を見る可能性も十分にあり得ます。

「有名なツールだから安心」という安直な考えは業務によってはマッチしない可能性があり、柔軟なツール選択をする必要があります。

なぜこのSaaSを導入するのか?どのような目的を達成するのか?を意識して、ツール選択することを常に考慮しましょう。

業務とのマッチ

SaaSはカスタマイズに乏しサービスも見られます。

きちんと業務にマッチしていない場合、サービスの乗り換えを決断する必要もあります。

Hajimariさんも統一が図れていなく、ツールを選択し直す状況が起きてしまっていました。

導入する際にも、社内でしっかりと意思疎通を行いこのツール選択でいいのかを考慮する必要があります。

無料体験をしてみたり、資料請求を行い、事前に使い心地を確認しましょう。

コスト

SaaSはクラウドということもあり、安いイメージがありますが、どれだけコスト削減できるかは企業の状況や、施策によります。

SaaSを導入したが、コストを削減できなかったという事例もありますので注意が必要です。

また、Jiraのように小規模企業はコストが安く導入できることや、より大規模だとコストが削減できるプランなど様々なプランがあります。

適切なプラン選択と、利用方法が導入を成功へと導いてくれます。

他サービス連携の有無

他サービスと連携できるかどうかは、ツール選択をするうえですごく重要な要素です。

Hajimariさんも半数ほどは、他サービスと連携してツールを使用していました。

SaaSを導入するだけでなく、他サービスと連携することでより業務の効率が上がり大きなリターンを得ることができます。

どのサービスと連携ができるのか、しっかりと導入前に確認しましょう。

この記事の登場SaaS一覧

Slack

代表的なコミュニケーションツール。様々なサービスと連携が可能で、社内コミュニケーションツールとして多数の会社が導入。

G Suit

Googoleが提供するグループウェア。メールやクラウドストレージ、文章管理、スプレッドシート、分析ツールなど多くのツールが存在。

GitHub

代表的なコード管理ツールである、ソフトウェア開発のプラットフォーム。チーム開発やコード管理に最適で、多くの企業が導入。

GitHubには8000万件以上ものプロジェクトがホスティングされており、2700万人以上のユーザーがプロジェクトを探したり、フォークしたり、コントリビュートしたりしています。

AWS

Amazonが提供するクラウドコンピューティングサービス。ウェブサービスと称しているが、ウェブサービスに限らない多種多様なインフラストラクチャーサービスを提供している。

Salesforce

顧客関係管理ソリューションを中心としたクラウドコンピューティングサービス。

プラットフォームに統合された製品が、マーケティング、営業、コマース、サービス、ITなどのビジネスを強化します。

Stripe

Stripe はインターネットビジネスのためのソフトウェアプラットフォームです。世界中の毎年何兆円にのぼる決済処理を取り扱っています。

PAY.JP

シンプルなAPIと豊富なライブラリで、かんたんにクレジットカード決済を導入することができます。柔軟な料金体系とスムーズな審査で、ビジネス支援を実現してくれます。

Figma

リアルタイムで共同編集ができる新しいデザインツール。チームでアプリやWebサービスを作っている現場におすすめのツールです。

Jira

アジャイルおよびソフトウェア開発プロジェクトの計画、追跡、管理を Jiraで実行することができます。

Backlog

株式会社ヌーラボが提供するプロジェクト管理ツール。ガントチャート、Wiki、バージョン管理システムを使ってプロジェクト計画・タスク管理・作業記録を実現できます。

GoogleDocument

Googleが無料提供する、ウェブブラウザ内で動くオフィスソフト。パソコン、スマートフォン、タブレットのどこからでも新しいドキュメントを作成して、他のユーザーと同時に編集することもできます。

Google Analytics

Google Analyticsは、Googleが無料で提供するWebページのアクセス解析サービス。

Googleアナリティクスを使うと、広告の投資収益率を測定して、Flash、動画、SNSやアプリケーションを管理することができます。

Misoca

「見積書・納品書・請求書を1分で作成」をキャッチコピーに掲げる、シンプルな操作で請求業務がすぐに完了する、クラウド見積・納品・請求書サービス。

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