【導入事例】顧客データ8万社を管理するためのSaaS選びとは?株式会社ジェイック

コロナ渦で、どの業種もテレワーク・リモートワークが当たり前になってきている現在。企業のDX化を進めるという世の中の大きな流れがあります。

そんな中、今回は就職支援・採用支援・社員教育事業を行っていて、8万社以上の顧客をお持ちの、株式会社ジェイック様にSaaSの導入事例や、今後の展望についてインタビューを行いました。

目次

インタビュー先情報

会社概要

株式会社ジェイクは、設立から30期を迎えている会社です。社員教育と採用支援の事業を融合させた事業という点において特徴のある事業モデルを展開する企業となっています。

株式会社ジェイックでは5日間の無料教育サービスを提供しており、基本的なことからビジネスで活用できるマナーをメインに基礎を作ってもらい、そこでの実務体験(研修)を通じて上で、企業さんに人材を紹介するといった事業を行なっています。

これは就職カレッジと言い、主に20~30代のフリーター層の方々や、大学中退したをターゲットにしたものとなっており、いわゆる「セカンドカレッジ」という形で彼らの就職をサポートしています。

「あらゆる人たちが「学ぶ楽しさ」「働く幸せ」「成長する喜び」を実感し、自らの未来を熱く語れる社会が実現すれば、この国はひいては世界は、より豊かで幸福で希望に満ちたものになるでしょう。私たちは、自らの存在意義であるミッションを果たすことで、こうした明るい未来を創り出したいと考えています。」

インタビュー者:近藤浩充様

入社して18年目を迎え、Webマーケティングを中心に、事業に貢献をしていたが、現在はマーケティングのみならず、他の事業の責任者としても活躍中。

同社常務を務めており、事実上のナンバー2として会社を支えている。

Q.御社でお使いになっているSaaSにはどういったものがありますか?

メール関連はGsuitを使用しています。コミュニケーション系ツール、スケジュール管理やメールや、グループウェア的なものはSaaSとなっています。

またセールスフォースを入れてるので、そういった意味では営業支援ツールもSaaSですね。ファイルサーバーなどはAWSを使用し、勤怠管理も全部SaaSで、Salesforceにアドオンできる形のチームスピリッツを使用してます。

MAツールはマルケトを使っており、CRMには、マルケトやセールスフォースと繋いで使えるものを使用しています。あとは、電子契約などもSalesforceと連携させています。

導入背景

Salesforceの導入背景

セールスフォースで請求書から受注管理まで全部を管理しています。

以前は別々だったのですが、それを1つにまとめられるようにしたいという意見があり、一番使い勝手がいいよく、且つSalesforce自体をいじれるメンバーを育成もしてるので、カスタムが自由に効くものがいいなとも考えてました。

さらに顧客数が多いので、データを残しておくのに一番信頼性が高いデータベースや、クラウド上にデータを組める安心感も導入してる理由の1つです。

企業だけでなく人材情報も扱うので、総トータルレコード件数だけでも膨大なデータになるので、それを展開するには拡張性のあるSalesforceを導入しています。

マルケトの導入背景

非常に顧客数が多く、人力で管理していくのは困難でした。

それこそ人力でメール送ることは非常に口数が裂かれてしまいます。おそらく私が今まで見てきた中で、1人の担当営業が持てる顧客で、丁寧に対応できるのは100社程度です。

そういった際に顧客をあまりランク分けとかは行いたくないですが、今まさに我々のサポートを期待している顧客と今後期待したいお客さんとが分かれてきてしまいます。

今後に期待したいお客様に対してはできるだけ丁寧なやりとりメール等で行いたいなと考えてます。ただ、メルマガを配信してるだけだとやはり一律に違うので、会社ごとに合わせた情報提供や、支援のようなものをさらに取り組んでいきたいなということでマルケトを導入しました。

きちんとスコアリング等を行なっていくことができれば、スコアごとの対応を明確に設けることができ、顧客に合った丁寧な対応を行なっていくことができます。

例えば、このスコアになったらすぐにより丁寧なサポートをしてほしいっていう顧客の方がいらっしゃる場合は、営業メンバーから連絡をしてもらうといった対応ができます。

より丁寧な個社別の情報提供を行なっていく為にマルケトを導入しました。

Q.Salesforceやマルケトを導入してもまだ補いきれていない箇所は何かありますか?

マルケトのスコアリングなどはその認知度が広まれば広まるほど、自分たちが享受してきたサービスも自動的に処理されているんだなと、顧客の皆さんも感じるようになってしまいます。

その意味ではスコアをどの辺りまで上げてくるか、上がってきたら対応するかとか、といったノウハウといった点ではまだまだこれからかなっていう感じがしてます。

より細かく分析することができればさらに便利になるだろうなと感じていますが、やはりそういったアイデア面に関しては、お客さんのことをよく理解できている人や、営業対応がより高度にできる人でないと、なかなかそういった発想が出てこないっていうのもあるので、その意味ではやり切るだけの社員メンバーの育成がまだ足りていない点もありますね。

Q.今後の事業拡大に伴って、今後さらにSaaSの導入などを考えていますか?

我々のニーズがこれからどういった分野から出てくるのかにもよりますけど、今うちでSaaS系で言うと、スキルアップのトレーニング用のSaaSも入れていますし、そのサービスを顧客にも提供していくことも考えています。

それこそ健康経営みたいな形のスタイルのSaaSのサービスも導入する可能性はありますし、リモートワークがどんどん進んでいるので、そういった意味では、リモートワークで働いている社員それぞれが、モチベーションや精神的なストレス状態を測れるようなサービスももしあれば導入もしくは、弊社で展開したいなとも思っています。

より社員一人一人のことが見える化できるとか、わかるようなものを作っていきたいと考えています。

Q.今後行っていきたい事業は?

弊社の今までの事業は対面式でやるものがほとんどとなっています。

研修は集合学習での実施や、採用支援での面接も、全部対面式で実施するのが当たり前になっており、拠点が全国にあるような状態でした。

そういったものから一気にオンラインの方にシフトしたので、オンラインで採用や、オンラインで実施する研修がどんどんどん進んでいくことが予想されます。

そのため、オンライン化に関してはよりブラッシュアップを図りたいと考えています。

加えて、取り組んでいきたい事業でいうと、やっぱりオンラインでどう学びきれるか、あるいはオンラインで仕事をしていく中でどう会社へのロイヤリティーを担保しながら、なおかつオンライン上でも、精神的に孤独感を感じないようなそういった形での研修ができるようにというような形で展開できるようなものといった、事業展開を行なっていきたいと考えております。

Q.最適なツール選びと使い方とは?

今回特集させていただいた株式会社ジェイック様は8万を超える顧客がいました。それだけの数を従業員数わずか200名強の人数で補えるはずがありません。

ですが、それを実現可能にしていたのは、CRMツールや、MAツールなどのSaaS営業支援ツールを利用していたからこそ実現できていると言えます。

どのタイミングで、どの会社にどのようなアポローチで営業をするべきなのか、どの程度の支援をクライアントが求めているのかを数値ベースに落とし込み、今注力すべき営業先を見定めていました。

これを実現することで、8万を超える顧客を持っている状態でもしっかりとした営業を実現できていました。

顧客データが多い場合、ツール選定はかなり大事な部分になります。

データが膨大になればなるほど、ツール選びがとても重要です。

しっかりと自分たちがやっていきたいことができるのか、他のサービスとの連携状況はどうなのか、カスタマイズ性はどうかなど、しっかりと業務改善の成果を出せるツールを選定することが大切だと強く感じました。

また、今回特集をして、大事なことはデータを蓄積することで検索性などが向上するだけでとどめるのではなく、他のサービスと組み合わせてデータを解析したり、一つに集約することで様々な今起こすべきアクションを想定できるということです。

SaaS導入しただけでは少々もったいないですので、自分たちの業務に合わせてカスタマイズをし、さらなる業務改善を目指すという次のステップまで見据えることが大切だと感じました。

ぜひ、親和性が高いツールなどを探し新たなSaaSの導入も積極的に検討しましょう。

この記事に登場したSaaS

Salesforce

顧客関係管理ソリューションを中心としたクラウドコンピューティングサービス。

プラットフォームに統合された製品が、マーケティング、営業、コマース、サービス、ITなどのビジネスを強化します。

マルケト

マーケティングオートメーションツール「マルケト」は、全世界で5000社以上が導入しています。

メール、ウェブ、モバイル、ソーシャル、広告などの幅広い顧客接点を通じて、一人ひとりの顧客に合わせた適切なコンテンツを届けます。

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